運営に加入したTRANSIT CREWの力でYES GOOD MARKETがさらなる進化を。

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毎回新たな試みに挑戦することによってパワーアップを遂げ、非日常となる体験の場を更新し続けているYES GOOD MARKET。第6回目となる今回の開催から運営陣に強力な仲間が加わった。それは、東京を拠点に置くTRANSIT CREWだ。彼らとYES GOOD MARKETがタッグを組んだことによって、これまでとどのように変わるのか。そしてどんなホスピタリティが待っているのだろう。

幅広い活動と太いパイプを持つ
TRANSIT CREWがYGMとリンク

「TRANSIT CREWは、ブランドの展示会やショップのオープニングパーティ、コレクション発表などのイベントで、食事を提供するケータリングをメインに活動しています。ラグジュアリーブランドから大手ブランド、セレクトショップ、個人ブランドまで幅広く携わっていて、年間400件以上のケータリングに協力させてもらっています。ケータリングだけではなく、イベント自体の企画や運営もやっていますので、おそらく日本のアパレルブランドの8割くらいは繋がっているはずです」
そう話すのは、TRANSIT CREWでCCOを務める渡邉桂志さん。ファッションブランド以外に車やコスメのイベントを開催したり、大手ファッションビルの広告のクリエイティブディレクションをしたりと、マルチに活動しているそうだ。

そんなTRANSIT CREWがYES GOOD MARKETと繋がった経緯をこのように話してくれた。
「僕がニューヨークに行った頃、スケートボードショップと花屋がクロスオーバーしたお店、Park Delicatessenに行ったらオーナーのマイケルと意気投合し、彼から日本でポップアップをやりたいと相談されました。最初は開催場所だけを紹介する予定でしたけど、結果的にうちが手掛けているこのお店(中目黒にあるダイニングカフェSTALL)でやることになったんですよ。その時にヒロくん(SEE SEE ディレクター)がSEE SEEのスケートボード型のフラワーベースをプレゼントしたいってレセプションに持って来たんですよね。その時は直接挨拶をできませんでしたが、あとからインスタで繋がりました」

「そして一昨年、六本木ヒルズにセレクトショップが出店する際、僕の知り合いの飲食店を集めたケータリングを提供するレセプションパーティを企画したんですよ。そこに、ヒロくんがディレクションしている静岡のBONGINとフルーツスタンドを出店してもらうことに。そこで改めて挨拶したのが、ヒロくんとの正式な出会い。そのレセプションには3000人くらいご来場いただいて、そこそこのパニック状態になっちゃったんですよ。しかし我々もプロなので、ご来場のみなさんをうまく誘導して大きなトラブルもなく成功を収めました」

「そのレセプションパーティ終了後はバタバタしちゃったので、後日僕らが静岡に行って打ち上げをすることに。そこでヒロくんがYES GOOD MARKETをやっていると聞いて、遊びに行きたいけどそれだけじゃもったいないから、昨年は僕も出店者として参加させてもらうことになり、かつお食堂と山寿司の友人2人とともに参加。音楽フェスと違い、買い物を目的としたイベントが楽しかったし、野外の会場は気持ち良かったからゲストのみなさんの満足度は高かったと思います。有名なブランドやショップだけに声を掛ける訳ではなく、ヒロくんのフィルターを通したラインナップなので商業的な感じがしませんしね。僕は家族と一緒に来ていたので、お客さんの目線で買い物ができたし、ヒロくんから運営に関する詳細も聞けたため、ゲスト・出店者・主催の3つの視点からイベントを体感することができました」。

TRANSIT CREWの知識と経験が
YGMをパワーアップさせる

実は昨年からYES GOOD MARKETに参加していたと言う渡邉さん。昨年のイベント終了後、TRANSIT CREWがSEE SEEと共同でYES GOOD MARKETを主催することが決まったそうだ。
「前回はキャンプもできるくらい大きな会場で開催したけど、改善の余地がある反省点が残ったようです。そこでヒロくんは、セレクトショップのレセプションパーティで3000人を捌いた僕らのことを思い出したそうで、運営に入ってもらいたいと相談を受け、今年から協力させてもらうことになりました。クリエイティブディレクターとしてヒロくんがいて、全体のプロデューサーとして僕が立つというイメージです。よりたくさんのお客さんにご来場していただき、今まで以上にイベントとして確立したいという目的があります」

TRANSIT CREWが運営に加入したからといって、YES GOOD MARKETはガラリと変わる訳ではないそうだ。TRANSIT CREWが果たす動きを具体的に教えてもらった。
「予算の組み方や集客、イベント当日のゲストの動かし方が僕の仕事。ヒロくんはアイデアが豊富なので一度全部挙げてもらい、それを形にしていく感じです。新しいコンテンツを提案するというより、これまでのYES GOOD MARKETをパワーアップさせて土台を改めて固めたいと思っています。僕らはかなりの数のファッションブランドと一緒にお仕事をさせていただいているので、出店の幅を広げることもできるし、集客数を伸ばすノウハウもあります。だから、昨年までYES GOOD MARKETがアプローチできなかった部分まで協力できると思います」

しかし、残念ながら今年のYES GOOD MARKEはオンライン開催となったのはご存知の通り。だが渡邉さんはその現実に悲観することなく、前向きに捉えているようだ。
「出店者とゲストを繋ぐのがYES GOOD MARKETなので、オンラインでもできることは多いはず。音楽フェスのようにコンテンツを発信する一方通行ではなく、インタラクティブなことをシンプルにやろうと思っています。ブランドやショップには限定商品をたくさん用意していただいていますし、飲食の人たちには先払いの食券を販売してもらおうと思っています。オンラインだからこそできることだってあると思うから、来年もリアルの開催とオンラインを絡める可能性だってありますし、今後はスピンアウトのような形でオンラインサロンみたいに出展者とゲストを繋ぐかもしれません」

そして最後に渡邉さんはYES GOOD MARKETの可能性をこう話してくれた。
「YES GOOD MARKETは、イベントというよりコミュニティとして成長させていくことが大事かなと思っています。YES GOOD MARKET自体が大きなコンテンツになっていて、静岡や東京の人たちがひとつの場所と時間を共有できているから、それを大きくすることでブランドやショップが直接お客さんといろんな形で強く繋がれるようになったらおもしろいと思います。今後のYES GOOD MARKETには期待してもらいたいし、なにより今年のYES GOOD MARKETのオンラインを楽しんでもらえれば幸いです」

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STALL
住所:東京都目黒区青葉台3-18-3 THE WORKS 1F
営業時間:火曜 9:00〜18:00、水曜〜金曜 9:00〜22:00、土日祝 10:00〜22:00
定休日:月曜