進化し続ける「SO SHOP & HOSTEL NAKAMEGURO」。

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ファッション感度の高い人々が集まる街、東京・中目黒にあるセレクトショップ「SO SHOP & HOSTEL NAKAMEGURO(以下、SO)」。入口は狭い路地の先。古民家のような外観は、さながら隠れ家のようでもある。国内外から厳選された独自性の強いブランドセレクトで、とりわけ20〜30代から注目を集める同店が、今年もYES GOOD MARKET(以下、YGM)に出店すると聞いて、早速お店に伺った。

枠に囚われないセレクトとバイイング。

中目黒駅から西郷山公園方向に、徒歩7分ぐらいの場所にある路地裏に入ると姿を表す「SO」。築60年の古家をフルリノベーションしたという同店。レトロな引き戸のエントランスをくぐり廊下の先を曲がると、ショップのフロアが広がっている。梁や柱を元のまま活かした店内は天井が高くて気持ちいい。

店内を見渡すと、ファッション好きから支持されているブランドから新鋭ブランドまでが分け隔てなく並んでいる。その取り扱いは幅広く、取材班が初めて目にする海外ブランドも多数。「SO」のストアマネージャーを務めている吉池さんに、今のお店について聞いてみた。

吉池「入社して5年ぐらい経つんですが、SOのストアマネージャーになったのは1年ほど前から。それこそ、昨年参加させていただいたYGMが最初の担当プロジェクトみたいな感じでした。今は以前よりブランド数を絞って、合計15ブランドくらい。そのうち約8割が海外ブランドになります」

時代とともに、取り扱うブランドや数こそ変わるが、「SO」のオープンから一貫して変わらないのが“決まったルールやコンセプトを設けていない”ということ。逆に言うと、それだけストアマネージャーの趣味趣向や手腕が問われるということ。

吉池「お店のコンセプトはありませんが、バイイングの視点で言うと、これまでは綺麗めなストリートの要素が強めでしたが、最近はもう少しエッジーなストリートを感じるブランドがほとんど。小さなお店なので、その土地のローカルに根付いているような面白いブランドを仕入れるよう心がけています」

海外ブランドのバイイング方法も進化している。以前は展示会のために渡航していたが、SNSの普及もあり、DMで直接やり取りすることも多いとか。アカウントを見れば互いの好みや趣向がすぐ分かるのも、そういった手法を後押しする要因のひとつかもしれない。特にインディペンデントブランドに顕著だという。でも、相手からすると、突然違う国の知らない人から来る、商品を扱いたいという連絡。そこに信頼関係を築く時間は必要ないのだろうか。

吉池「SOがオープンして約5年。ありがたいことに海外の方にもたくさん知っていただいていているのが実感としてあります。実際、外国人のお客さんも多いのと、明らかにブランドのリサーチっぽい人も結構来店されてたり。なので、DMを送っても以前より疑われなくなりましたね(笑)」

着実に広まっている国内外の認知度。それと同時に、オープン当初から作り続けている「SO」のオリジナルアイテムも好調のようだ。

吉池「Tシャツやスエット、ジーンズなど、デザインは基本的に無地です。ただ、素材や加工については妥協せず、質の高い日常着を1シーズン15型ぐらい展開しています。次のシーズンはパリの展示会に出すかもしれません」

「SO」のブースに並ぶもの。

昨年に引き続き、今回YGM用に限定で作ったのはTシャツ。そして、新たにキャップが加わった。

吉池「昨年はTシャツを作ったのですが、ありがたいことに100人ぐらい並びが出まして。なので、今回もこけられないなっていうプレッシャーを感じてます(笑)。Tシャツのデザインはあえて前回と変えず、その代わりに、生地をSOのオリジナルボディーに変更しています。キャップはYGM限定カラーを用意しました」

前年同様、並びが出る可能性はある。もちろんそれはそれで嬉しいけれど、やっぱり来場者や他の出店者とコミュニケーションをとるのも、YGMに出店する理由のひとつだと言う。

吉池「お客さんに満足して帰っていただくのはもちろん嬉しいことです。ただ、それ以上に、京都という場所で、普段なかなか会えない人たちといろんな話をすることで、新しい関係性ができたり、何か持ち帰れたらいいよねって、スタッフとも話しています。当日が待ち遠しいですね!」

他では手に入らない、YGM仕様のアイテムの数々。ファッション好きなら、いの一番に足を運ぶべきブースのひとつかもしれない。お見逃しなく。

SO SHOP & HOSTEL NAKAMEGURO
住所:東京都目黒区青葉台1-6-52
電話:03-6416-5549
営業:13:00〜20:00
Instagram:@so_nkm
※現在、ホステルの営業は行なっておりません。

Photo:Shinsaku Yasujima
Edit&Text:Jun Nakada